無期限先物(BTCFX)の資金調達率を使ってレンディングより高金利で運用出来る!?

無期限先物(BTCFX)のFunding Rate(資金調達率)を使ってレンディングより高金利で運用出来る!?仮想通貨

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どうもバカルダーです。今回は無期限先物(仮想通貨FX)の資金調達率(Funding Rate)を使って値動きのリスクを抑えながらレンディングより高金利で運用する(可能性がある)方法を紹介します。

この運用方法はレンディングで放置しているのがつまらないという方や、もう少しリスクを取ってより高い金利を目指したい方向けだと思います。

資金調達率(Funding Rate)とは?

資金調達率は無期限先物取引で主に現物価格との乖離を是正するために設定されています。

ドルやBTCなど仮想通貨の金利、現物価格との乖離によって各取引所がそれぞれの計算式を使って算出し、一定時間ごとに買い手と売り手のどちらかから徴収し、どちらかに還元されます。

例えば、BITMEXの金利及び、計算式はこちらのページに詳しく書いてあります。

資金調達率(Funding Rate)のポイント

「資金調達率がプラス」なら「売り手が貰える(買い手が支払い)」、「資金調達率がマイナス」なら「買い手が貰える(売り手が支払い)」

基本的にどこの取引所もFunding Rateがプラスになっている状況の方が多く、売りポジションを保有していれば、ロスカットされない限りずっと貰い続ける事ができます。

※もちろんファンディングレートがマイナスの状況が続いてしまうとトータルで資金を減らしてしまう可能性もあります。

レンディングの代わりに使うメリット・デメリット(リスク)

レンディングの代わりに使うメリットとしては、

  • 実績と信頼が有りそうな取引所を選べる
  • レンディングより高金利を実現できる可能性
  • 自分のタイミングで資金を移動できる

中央集権のレンディングプラットフォームはまだスタートしてから日が浅い所も多くちょっと不安な部分が有りますが、無期限を取り扱う取引所ならBinance、OKEX等それなりに歴史のある取引所を選択できます。

また、状況によりますがレンディングよりFunding Rateの方が高金利で運用できる場合があります。資金の移動に関しても資金拘束等が無く、ある程度必要に応じて出金することができます。

デメリットやリスク

  • ロスカットリスク
  • 資金調達率マイナスが続くとレンディングより低金利になる可能性

デメリットとして無期限のFXを使いますのでレバレッジ1倍より大きな資金を使うとロスカットリスクが有りますので、ロスカットにならないようにある程度監視しておく必要があります。

また、資金調達率がマイナスな状況が長引くとレンディングより低金利での運用になってしまう可能性もあります。

資金調達率を受け取れる取引所は全て中央集権型ですのでカウンターパーティリスクは中央集権のレンディングと同様にあります。

仮想通貨レンディングに関してはこちらもどうぞ↓

どのくらいの金利が受け取れるのか?

例えば、2019年11月の資金調達率(Funding Rate)の合計をいくつか挙げます。括弧内は年利換算した金利です。

  • BITMEX: XBT/USD 0.6635% (7.9%)
  • BITMEX: ETH/USD 2.231% (26.77%)
  • Kraken Future : ETH/USD 1.063% (12.756%)
  • Binance JEX : BTC/USDT 1.0364% (12.436%)

もちろん全ての取引所が毎月ここまで高金利になるわけではありません。また、コストとして成行注文した場合の取引手数料とその場合のスプレッドも考慮する必要があります。ただ、レンディングで放置するより良い結果になる可能性は十分に秘めています。

現在の資金調達率を比較するには「FR checker」

取引所FTXの全通貨の資金調達率の過去1週間の記録とBTC、ETHの資金調達率と現物と先物の乖離率を比較できるWEBアプリを自作しました。

FundingRate Cheker
Record, chart, and compare the Funding Rate of the cryptocurrency PERP market from the past to the next of FTX and Binance

対応取引所はFTX、BINANCE、Bybit、OKExの4つです。

目標となる金利

資金調達率狙いの運用で目標となる金利はBTCやETHならBlockFiの6.2%及び4.1%でしょう。ドル建てなら8%以上を目指したいところです。

資金調達率で資金を増やす方法

では、値動きのリスクを抑えながらFunding Rate手数料を貰って資金を増やす方法を紹介します。方法はいくつかありますが、一番単純な方法は「同通貨の両建て」です。

証拠金のBTC現物と同量をFXでショートしてFundingRate手数料を稼ぐ

BTCを証拠金にできる取引所でBTC現物と無期限BTCFXで両建てして、値動きリスク無しで資金調達率を貰います。

BTCの価格が上がっても下がってもUSD建ての価値は変化しません。

手順①

BTCを担保にできる取引所でBTC現物を購入(レバ1倍ロング)

手順②

同量のBTCを無期限FXでショート(レバ1倍ショート)

このポジションを持った後、0.5BTCを出金して他で運用し、さらに効率を高める方法もありです。(レバ2倍ショートになるのでロスカットリスクはあがります。

ポイントおよびリスク

現物1BTCとBTCFX1BTCショートの状態なら取引所破綻リスクはありますが、ロスカットリスクほぼありません。

ショートにレバレッジを掛けると運用効率は上がりますが、ロスカットリスクも上がります。

例:証拠金現物0.5BTC、BTCFX1BTCショート、0.5BTCをレンディングで運用等

ショートした取引を決済すると同時に、ロングした現物も決済します。取引手数料節約のためにできるだけ指値注文でポジションを閉じましょう。

ETHや他アルトコインの場合も同様

ETHや他のアルトコインの場合も同様に、コインを担保にできる取引所で両建てすることで資金調達率を稼げます。

BITMEXレバ1倍ショートした場合のロスカット価格

BITMEXでBTC価格8000ドルの時にレバレッジ1倍でショートした場合のロスカット価格は、下の画像のように約100万ドルですので数年忘れて放置していない限りはほぼ起こらないと言っても良いと思います。

bitmexのレバ1倍でのロスカット価格

資金調達率手数料が貰える取引所

以下の記事で資金調達率手数料が貰える無期限先物を取り扱う取引所をいくつか挙げて比較しました。基本的なデータと過去の資金調達率の推移も記載しています。

Krake FutureでETHレバ2倍ショート、dydxでレバ2倍ロングしてみた

試しにKraken FutureでETHを担保にショート、dydxでETHを担保にロングしてみました。

Krake Future

kraken futureのfundingrate

4.85ETH入金、ETH/USD144.60で約9.1ETH分をショート。5日間放置して143.35で決済。最終残高4.9622ETH

実現利益:0.0838ETH、往復受取取引手数料:0.0038ETH、受取Funding Rate:0.0246ETH、合計利益:0.1122ETH

dydx

4.88ETH入金、ETH/DAI約144.9で約9.1ETH分をロング。5日間放置して143.47で決済。最終残高4.79896ETH。合計損益:0.08104ETH

dydxについてはこちらもどうぞ↓

最終結果と反省点

最終的に5日間で0.03116ETH増えました。9.73ETHに対して5日間で0.03116ETH増えたので年利だと20%以上になりました。

Kraken Futureは日本語にも対応していますし、Funding Rateも高めなので結構おすすめです。ただ、dydxはまだ板も薄いし、スプレッドも広めなので恐らくkrakenで期限付き先物をロングした方が良い結果になったと思います。

その他にも色々な組み合わせで運用可能

ここまで上げてきた例はできるだけ計算がしやすいような組み合わせです。この他にも無期限でBTCをショートして同量のBTCを現物で買い、BlockFiにレンディングするという方法も可能です。

レンディングしてただ放置しているのがつまらないという方はいろいろ試してみてください。

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