この記事では仮想通貨MCOとCROを発行し、ウォレットアプリでレンディングもできるCrypto.comについて紹介します。(MCOはバイナンス、CROはOKEXにも上場しています。)
※2020年8月追記:今後MCOがCROに統合されます。公式ウォレットでボーナス付で両替できます。
BTCやETH、XRPなどの主要通貨以外にも、BNBやBAT、MKR、LINKなど珍しい通貨のレンディングが可能なアプリです。
Crypto.comとは?
Crypto.comは仮想通貨デビットカードを発行している香港の企業です。デビットカードは現在、アメリカとヨーロッパ、シンガポールのみで発行されており、日本人は利用できません。
Crypto.comはIOSとandroidでアプリがリリース済みで、「ウォレット」「交換所」「レンディング」「借入」「ギフトカードの購入」「クレジットカードでの仮想通貨購入」「法定通貨入金」「デビットカード注文」「自動売買」の機能を使う事ができます。
日本人は「デビットカード注文」「法定通貨入金」以外のすべての機能を使う事ができます。(※英文書類(パスポート等)によるKYCが必要です。)
分類としては中央集権型の仮想通貨ウォレット
Crypto.comは中央集権型のウォレットアプリなので、利用者は自分で秘密鍵を持つことができません。
また、以前はcelsiusやblockfiなどのように具体的なカストディアンと提携もしていないので、資産保護の観点から言うと少し不安だなと正直思っていました。(レンディングや借入の利用規約にも保証がない事がはっきり書かれています。)
しかし、2019年8月にLedger nano S 知られる Ledgerと提携し、セキュリティ強化への取り組みを公表しました。
Crypt.comのセキュリティについて
Crypto.comのセキュリティについてはこちらのページにまとめられています。
日本語で要約しますと、
- 顧客の資産は100%コールドウォレットに保管
- Ledgerの Ledger Vault という機関グレードの保管ソリューション を使用
- コールドウォレットは1億5千万ドルの保険に入っている
- ホットウォレットは全て会社の資産でマルチシグで管理
- サーバーセキュリティはAmazon AWSを使用
- スマートコントラクトのコーディングはQuantstampとCertikの監査
- 大きな金額のトランザクションにはチームによる手動チェックが必要
- 情報セキュリティマネジメントシステム「ISO/IEC27001:2013」の認証を取得
また、Hackeroneというサイトで最大1万ドルのバグバウンティ( https://hackerone.com/crypto )を開催しています。
レンディングした資金(crypto earnに移動した資金)もコールドウォレットに保管される
貸出した資金も同様にコールドウォレットに保管されるのか気になったので、直接質問してみました。
また、Ledger Vaultのコールドウォレットに1億5千万ドルの保険が適用されたのでCrypto.comにも適用されます。↓
Crypto.comのレンディング概要
それではレンディングについての概要を紹介します。Crypto.comのレンディング利息は日利で計算されて、支払いは週に1回です。
また、複利では無く単利で配当されます。
Crypto.comの配当原資について
配当原資については具体的には明かされていませんが、借入需要には年利8~12%、LTV40%で貸し出しています。
さらに、提供している自動売買の利益の18%、アメリカとシンガポールで発行しているデビットカードの手数料利益、提供している交換所のスプレッド、MCOやCROの売却が考えられます。
こちらも直接質問してみたのですが、” That’s proprietary information “(機密情報)と言われて教えてくれませんでした。なので「Defi(分散型レンディング)のように透明性があったほうが安心します。」と返信しておきました。
利率と拘束期間
レンディング利率は拘束期間とCROを保有してステーキング(6ヵ月拘束)しているかどうかで変わってきます。
拘束期間 | CRO有り | CRO無し |
無し | ~4% | ~2% |
1か月 | ~6% | ~4% |
3か月 | ~8% | ~6% |
ステーブル | CRO有り | CRO無し |
無し | 8% | 6% |
1か月 | 10% | 8% |
3か月 | 12% | 10% |
カードに必要なCROのステーキング量(6か月ロック)
カードに必要なCROのステーキング量は選択したデビットカードレベルによって 無料~1000,000まで 変わってきます。ステーキング量がたくさん必要なカード程、キャッシュバックなどの特典がいろいろ付いてきます。
NETFLIXやSpotifyの利用には100%キャッシュバックが付くというのは珍しい特典ですね。
※デビットカードは日本居住者は発行不可です。アメリカ、ヨーロッパ、シンガポール居住者のみ発行、利用可能です。
金利アップに必要なCROステーキング量(6か月ロック)
金利アップに必要なCROは10,000CRO以上です(カードで言うと緑or紫)。1CRO=0.15ドルなら1500ドルが必要です。
CROステーキング量⇒ | 1,000 | 10,000 | 100,000 |
新規$50ボーナス | 〇 | 〇 | 〇 |
レンディング金利 | ±0% | +2% | +2% |
更に2%追加※ | × | × | 〇 |
CRO ステーキング報酬 | 0% | 16% | 18% |
100,000CROをステーキング(カードで言うと白 or ピンク)するとステーキング報酬が18%にアップし、通常のロック有りレンディングにさらに金利が2%追加(計+4%)され、追加分をCROで貰えます。
対応通貨と最低貸出数量、出金手数料
通貨 | 最低貸出 | 出金手数料 |
BTC | 0.025 | 0.0004 |
ETH | 1 | 0.003 |
LTC | 1.5 | 0.001 |
CRO | 5,000 | 10 |
ステーブル | 250 | 1 |
XRP | 1000 | 1 |
BNB | 3 | 0.05 |
BAT | 1250 | 4 |
LINK | 100 | 0.3 |
MKR | 0.5 | 0.002 |
BCH | 1 | 0.001 |
PAXG | 0.1 | 0.001 |
ステーブルコイン取り扱い⇒TUSD / PAX / USDC / DAI / USDT
XRPを1ヵ月拘束でレンディングしてみた
私は普段はVPNを使ってcelsiusにログインしてcel受け取りでXRPをレンディングしています。celsiusでは現在XRPは年利2.75%です。
※現在、celsiusは日本居住者は一切利用できなくなりました。
crypto.comでは1ヵ月拘束ならCROステーキング無しでも4%貰えるので試しにやってみました。(2019年8月現在)
Crypto.comでのレンディング手順
① XRP BALANCEの画面でDepositをタップして入金します。
②ホーム画面のCrypto Earnをタップ
③MCOステーキングの有りか無しかを選択して、Start Earning Nowをタップ
④貸出期間を選択し、Continueをタップ
⑤通貨とレンディングする金額を入力してDeposit~をタップ
⑥通貨の量、貸出期間、年利を確認してConfirmをタップ
⑦完了画面です。画面のどこかをタップして閉じられます。
⑧レンディングが完了すると契約内容の詳細がメールで送られてきます。
利息支払い日など
利息の支払いは恐らく毎週月曜日だと思いますが、また配当が貰え次第追記します。
追記:利息はレンディング開始から7日目に通常のウォレットに入金されました。(曜日固定では無いようです。)
①Total Earningsは合計利息です。1日ごとに利息が加算されて表示されます。
②Crypto Earnは1週間経過して通常のウォレットに入金された金額です。
複利でレンディングするには
受け取った利息は通常のウォレットに入るので、利息の合計が最低貸出金額に到達しないと再投資は出来ませんが、金額と期間をずらして貸出開始することで一定の期間ごとに再投資が可能になります。(拘束期間無しの契約を選べばいつでも再投資できます。)
例えば、1ヵ月契約で1500XRPを3回に分けて10日ごとに500XRPずつレンディングすると、翌月から10日毎にロックが解除されるので、その度に再投資が可能になります。
25ドル分のCROが貰えるキャンペーン中。
現在、Crypto.comでは招待コードを入力して登録、KYC完了、2500CRO以上の6ヵ月間ロックのステーキング開始でお互いに25ドル分のCROが貰えるキャンペーン中です。
※KYCにはパスポート等の英文書類が必要です。2020年10月31日以降はボーナスが25ドルに減額されます。
1CROは大体0.13~0.16ドルぐらいなので、130~160ドルぐらいですね。 貰えるCRO はすぐに出金出来ますし、アプリ内でUSDTに両替して出金してもOKです。
ご希望の方は、キャンペーン(BG25プログラム)の詳細ページ(英文)でまだ継続しているか確認するようにしてください。
CROステーキングでカード発行可能&最大年利2%以上アップ
2,500CROのステーキングで2%キャッシュバック&Spotify100%キャッシュバックのデビットカード(赤いカード)が発行できます。
また、10,000CRO or 100,000CRO以上のステーキングでレンディング金利が2%以上アップし、ステーキングしたCROにも年利16~18%のステーキング報酬が貰えます。
「利率アップさせたい方」や「アメリカやヨーロッパ、シンガポールに住所があってカードを発行したい方」はよければ招待コードお使いください。
招待コード:2e45q3g9gu
25ドルボーナスCROを貰う手順(2020年10月31日まで)
- 招待コード:『2e45q3g9gu』を入力して登録
- KYCを完了させる
- アカウント内にロックされた25ドル分のCROボーナスを確認
- 2,500CROで赤いカードを予約しステーキング開始
貰ったCROボーナスを極力減らさずにステーブルコインで手元に残すには?
CROボーナスは即時貰えて売却可能です。取引手数料や送金手数料を最大限節約するための売却手順としては以下の手順がおすすめです。
- Crypto.comのアプリ内でXRPに両替
- アプリから「取引所FTX」にXRP送金(手数料1XRP)
- FTXでステーブルコインに両替(現在、指値取引なら手数料無料)
- FTXから自分のウォレットに送金(手数料無料)
FTXはXRPだけでなく全通貨出金手数料無料です。↓のリンクから登録で取引手数料5%オフ(期限無し)になります。
カードはいらないけど5000CROステーキングで年利20%貰いたい人は取引所の方がお得
Crypto.comの取引所「Crypto.com Exchange」でもサインアップボーナスが始まりました。こちらは初回5000CROの6か月ステーキングで『50ドル分のCRO+ステーキング金利20%』がもらえます。
KYCが必要ですが、アプリと連携しているのでアプリ側でKYCをしていれば再度する必要はありません。(アプリでKYCをしていない方は取引所でKYCが必要です。)
メジャー通貨を50%オフで購入できる「The Syndicate」にも参加権利を得られる
5000CROのステーキングでメジャー通貨を50%オフで購入できる「The Syndicate」の最低参加要件を満たすことができます。
ただし、最近は取引所での取引量も条件になっているので注意して下さい。「The Syndicate」は過去にBTCやETH、DAI等メジャーな通貨もイベント対象になっています。詳細はヘルプページへ。
「Crypto.com Exchange」でも紹介リンクから5000CROステーキングして頂いた方には10ドル分のUSDTかUSDCをキャッシュバック可能です。紹介コード『2e45q3g9gu』
Crypto.comレンディングまとめとリスク
Crypto.comのレンディングについてまとめました。今のところ、Crypto.comでセキュリティの問題は起きていませんが、レンディングはやはり、リスクは0でないことは肝に銘じておきましょう。
他の集権的プラットフォームと同様に、破綻リスク、ハッキングリスク、通貨の暴落時にロックされていて売れない等のリスクがあります。
個人的にXRPのレンディングはcelsiusからの乗り換えも検討しています。
サポートのメール対応はかなり早かった
今回質問メールを2件送りました。返答までに大体1~2営業日は掛かるだろうと思っていましたが、2つとも5分以内に返信が来てかなり驚きました。
この辺りは、VISAデビットカードを発行している分大事にしているのかもしれません。
日本でもデビットカードを使いたい
他にもウォレット、取引所、自動売買など様々な機能が利用できますが、やっぱり早く日本でもデビットカードを発行できるようになってほしいと思います。
コメント
レンディング についてこちらでいつも学ばせていただいております。
xrpレンディング 先の一つとして興味があります。
日本在住でも高い利率を受ける要件は満たせますか?
mcoをステーキングするのはデビットカードが必要で日本人は不可能という認識であっていますか?
コメントありがとうございます。
はい。満たせます。日本人でも利率は変わりません。
MCOをステーキングするのにデビットカードは不要で、日本人でも可能です。MCOをステーキングする事によってデビットカードの発行が可能になりますが、日本には発送してくれないので使えないという事です。
また何か分からないことがありましたらコメント下さい。よろしくお願いします。
返信、解説ありがとうございます。
mcoボーナスを得るためにバカルダーさんの招待コード入力しますね。
xrpまたはethのキャッシュバックは現在もされていますか?
ありがとうございます。はい。キャッシュバックさせていただきますのでまたご連絡下さい。
本日アプリダウンロード、コード入力、KYC提出まで行ったのですが、提出書類でつまづきました。
日本の運転免許ではダメみたいなんですが、パスポートが即準備できない場合は利用できないのでしょうか。
サポートにも問い合わせています。
ありがとうございます!そうなんですね。恐らく英文の書類じゃないとダメなような気がします。何か代替手段がみつかるといいのですが・・・
サポートに確認を取ったところ、書類にはラテン文字が含まれていることが要件で、日本人の場合パスポートしか認証できないようです。
パスポート更新してからまたやり直します。
お騒がせしました。
了解しました!またご連絡ください。
1年越しに運営になんとなく問い合わせたところ、日本の運転免許証も認証書類として許可されたみたいです。
更新された記事も読ませていただいてコード入れて登録させていただきました。
ただCROをホールドする予定がないので、バカルダーさんに旨味があるかどうか、、、